【混同しがちなシーリングとコーキングの違いをそれぞれ解説！】

シーリングとコーキングは違いが分からないくらい
なんとなく名前も似ていて施工する個所も重なっていたりします。
今回の内容は、シーリングとコーキングに違いについて解説していき、
これらについての知識が得られる内容です。

■一言でいってシーリングとコーキングの違いとは？

結論をいえばシーリングとコーキングにほとんど違いはありません。
ともに外壁などの構造体の目地や隙間部分に充填して
防水効果を狙うものとして利用されています。
実際に建設業界でもシーリングを統一表記として
コーキングやシールをそれらに含むように使われています。
そのため、実際のところ、コーキングといってもシーリングといっても通じ、
さらにシーリングといった方が正式名称に近いニュアンスになるのです。
このように違いはないので、
改めて違いを探す必要がないというのが現状といえるでしょう。

■分ける必要があるコーキングも存在する

例外的に分けて考える必要があるコーキングがあります。
それは、油性コーキング材です。
この素材は、天然油脂、合成油脂、
アルキド樹脂などの媒体となる液状成分と
鉱物質充てん剤（石綿、炭酸カルシウムなど）を混ぜた物質です。
こちらも大まかに言えばシーリング材の一種なのですが、
変化の少ない目地のシールに使われます。
この油性コーキングをシーリングと別途にするのは、
日本工業規格(JIS)によって定義が分けられているからです。
このように規格の上では別のものとして考えなければいけない
コーキングもあるということを知っておきましょう。

■まとめ

シーリングとコーキングに違いはなく、
シーリングの一部としてコーキングがあるといった考え方になります。
ただし、油性コーキングだけはJIS規格によって別の物質として定義されており、
知識として知っておくことで
作業の内容がより分かりやすくなるのではないでしょうか。