ー屋上やバルコニーがない！防水工事は外壁にも必要になるー

防水工事は屋上やバルコニーのある建物にだけ行うイメージを持たれる方もいます。しかし、戸建て住宅の外壁にも防水工事は行われています。

サイディング外壁やモルタル外壁にも「防水シート」の施工が必要です。ではその内容について少しご紹介していきます。

サイディングとモルタル外壁について

サイディングは豊富なデザインや施工期間が短く、耐用年数が長いことからも戸建て住宅では人気の外壁材です。一方、モルタルは、継ぎ目がないきれいな仕上がりを求めることができたり、耐熱性、防音性に優れている外壁材です。

このうち、戸建て住宅で人気のある「窯業系サイディング」の素材についてご紹介します。この素材は、セメントでできているので、防水機能が備わっていません。そのため、塗装による防水工事を必要にします。

塗料が劣化して剥がれてしまうと、雨水の影響を外壁が受けてしまうので、こまめな塗り替えも必要です。

塗装しない場合にはどうなるのか

シーリングがすぐに劣化してしまいます。サイディングボードの繋ぎ目にはシーリング材が充填されているのですが、塗膜が剥がれると雨水を吸収しやすくなります。水を吸い込み、ひび割れが発生し、サイディングの隙間から雨が侵入して雨漏りしてしまうケースもあります。

シーリング工事も必要

防水工事の内容には、防水シート張り、防水機能の塗装のみならず、既存のシーリング材を取り除いて新しいシーリング材を充填するシーリング工事も必要になります。

建物の状態によっては、打ち直しになるか、打ち増しになるか、工法は異なります。作業内容については業者に説明を求めて、理解したうえで依頼します。この内容によって、どのような建物も雨水からの被害を防ぐことができます。